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AIが書いたコードを信用していい所・確認すべき所【2026】
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AIが書いたコードを信用していい所・確認すべき所【2026】

AIに「作って」と頼んだら、それらしいものが動いた。画面もちゃんと表示される。——でも、このまま公開して大丈夫だろうか? vibe coding(AIにコードを書かせる作り方)でいちばん心細くなるのが、この瞬間だ。

コードを読めない自分に、AIの出力の良し悪しなんて判断できない。そう思うかもしれない。でも、コードの中身を1行も読まなくても、「どこを信じてどこを疑うか」は判断できる。プロの開発者も、AIが書いたコードを1文字ずつ読んで検算しているわけではない。要点だけ見ている。

まだ vibe coding 自体がピンとこない人は Vibe Coding(バイブコーディング)とは? から読むと、この記事の話が入りやすい。


「動いた=OK」ではない、これだけの理由

画面が動くことと、中身が正しく安全なことは別物。AIは「それっぽく動くもの」を出すのは得意だが、「安全で正しいもの」を毎回出すとは限らない。

AIが書いたコードは、見た目は完成していても中に落とし穴が残っていることがある。2026年の調査でも、最新のAIモデルが書いたコードの相当な割合に、何らかの脆弱性(悪用されうる弱点)が見つかったという報告がある(出典は後述)。これは「AIがダメ」という話ではなく、AIの出力は下書きであって、そのまま最終稿ではないという話だ。

とくに非エンジニアが引っかかりやすいのが、次の「動くのに危ない」パターン。

見た目実際に起きていること
ちゃんと表示されるパスワードやAPIキー(サービスの合鍵)がコードにむき出しで書かれている
入力フォームが動く誰でも他人のデータを見られる状態になっている
保存できている一部の入力でだけ壊れる・データが消える
「完成しました」と言われた頼んでいない余計な機能まで勝手に足されている
⚠️

「動いた」で気を抜かない

テストして動くのは最低ラインであって、合格ラインではない。とくに「他人が使う」「お金や個人情報が絡む」「ネットに公開する」ものは、動いた後にもう一段の確認が要る。


信用していい所・自分で確認すべき所

見た目・文章・レイアウトなど「目で結果が分かる部分」はAIに任せてよい。データの扱い・お金・公開・秘密情報が絡む部分は、必ず自分(と後述のAIチェック)で確認する。

丸暗記する必要はない。「間違ってもやり直せばいい所」か「間違うと取り返しがつかない所」かで線を引くと分かりやすい。

信用していい(任せてよい)自分で確認すべき(疑う)
見た目・色・レイアウトログインや「本人だけ見られる」の仕組み
文言・ボタンの配置保存・削除など元に戻せない操作
ちょっとした計算や並び替えパスワード・APIキーなど秘密情報の扱い
サンプルデータでの動作お金・決済・個人情報が絡む処理
見て正しさが分かるものネットに公開して誰でも触れる部分

ポイントは、「見て結果が分かるもの」は信用しやすく、「見えない所で起きること」は疑う、という切り分け。色がおかしければ一目で分かるが、「裏で他人のデータが見えている」は画面を見ても分からない。だから後者だけ、意識して確認する。


コードを読めなくてもできる4つの確認

「実際に触る」「頼んでないことをしていないか」「秘密がむき出しでないか」「AI自身に説明させる」。この4つはコードが読めなくてもできる。

確認1

わざと変な使い方をして触る

正しい入力だけでなく、空欄で送信・記号や超長文を入力・同じボタンを連打——と、いじわるに触る。ここで壊れたら「こういう時に壊れた。直して」と伝えればいい。ユーザーは平気で想定外の使い方をする。

5〜10分
確認2

頼んでいないことをしていないか見る

AIは親切心で余計な機能やサービス連携を足すことがある。「今回の変更で、私が頼んでいないことを足した?あれば理由と一緒に一覧にして」と聞く。不要なら削らせる。

2〜3分
確認3

秘密情報がむき出しになっていないか聞く

「パスワード・APIキー・秘密の鍵が、コードの中に直接書かれていない?あるなら安全なやり方に直して」と依頼。むき出しのままネットに公開すると、悪用される。

2〜3分
確認4

AI自身に「危ない所」を説明させる

「このコードで、他人に見られたら困るデータや、壊れると困る処理はどこ?初心者にも分かる言葉で説明して」と聞く。自分で書いたコードの弱点をAIに解説させると、確認すべき場所が浮かび上がる。

3〜5分

コツは、確認もぜんぶ日本語でAIに投げていいこと。あなたがコードを読む必要はない。「怪しい所を教えて」「直して」を繰り返すだけで、確認の大半は進む。エラーが出た時の直し方は AIと一緒にデバッグする にまとめている。

💡

1つずつ小分けで頼むほど確認しやすい

一度に大量の変更をさせると、どこがどう変わったか追えなくなる。「まず◯◯だけ作って」と小分けで頼むと、変更が小さいぶん確認もラク。AIへの指示の出し方 の考え方がそのまま効く。


AIにAIをチェックさせる(Claude Codeの機能)

Claude Code には、AIが書いたコードをAIが点検する専用コマンドがある。人が読めなくても、機械的な見落としはここで拾える。

Claude Code を使っているなら、次のコマンドが使える。どれも「今の変更(差分)」だけを見て、要点を報告してくれる。

コマンドすることこんな時に
/review変更点を「正しさ・安全性・速度・書き方」の観点で点検ひと区切りついて公開前
/security-review変更点に潜むセキュリティ上の弱点を集中チェック公開する・他人が使う前
/rewindAIが編集する前の状態に巻き戻す直させたら余計おかしくなった時

/security-review は、SQLインジェクション(データベースを不正操作される攻撃)やアクセス権限の抜け、秘密情報のむき出しといった「初心者が気づけない弱点」を、変更したコードに絞って数秒〜数十秒で洗い出してくれる(公式ヘルプ)。出てきた指摘は、そのまま「これ直して」と頼めばいい。

ℹ️

巻き戻し(チェックポイント)は自動で効いている

Claude Code は編集のたびに直前の状態を自動保存している。おかしくなったら /rewind(CLIでは入力欄が空の状態で Esc を2回でも開く)で、編集前まで戻せる。「怖くて直させられない」がなくなるので、確認と修正を気軽に回せる。

アプリとCLIで入り方が違う点に注意

これらはスラッシュコマンド(先頭に / を付ける命令)で、Claude Code を使っていれば「Claudeアプリ(デスクトップや claude.ai)」でも「CLI(ターミナルの黒い画面)」でも、入力欄に /review などと打てば呼び出せる。違うのは巻き戻しの近道で、Esc を2回押して巻き戻すのはCLI(ターミナル)だけ。アプリでは /rewind と打つ方法を使う。自分がどちらを使っているか分からない時は、送信ボタン近くにモード選択メニューが見えればアプリ、文字だけの黒い画面ならCLIだ。


特に気をつける「危ない指示」を出していないか

「本番データを触る」「そのまま公開する」「お金・個人情報を扱う」——この3つが絡む依頼だけは、動いても即OKにしない。

AIの出力そのものより、あなたが出した依頼が危ないケースもある。次のような時は、一段ていねいに進める。

  1. すでに公開・運用中のものを触る時
  2. お金・決済・個人情報を扱う時
    • 「動いた」で公開しない。/security-review を通し、可能なら詳しい人に一度見てもらう
  3. ネットに公開する時
    • 秘密情報がコードに残っていないか(確認3)を必ずやってから公開する。公開手順は デプロイの基本 を参照
⚠️

迷ったら「公開しない・本番を触らない」側に倒す

非エンジニアのうちは、判断に迷った時ほど慎重側が正解。「テスト用の場所で試す」「本番のコピーで試す」だけで、取り返しのつかない事故はほぼ防げる。AIに「これは本番に影響する操作?」と一言確認するのも有効だ。

自分でプロジェクトの前提(使う技術・してほしくないこと)を CLAUDE.mdの書き方 の要領で書いておくと、AIが最初から危ない実装を避けてくれるので、確認の手間そのものが減る。


よくある質問(FAQ)

Q. コードが読めないのに、確認なんて本当にできる?

できる。 この記事の4つの確認(実際に触る/頼んでないことの有無/秘密情報/AIに弱点を説明させる)は、すべて日本語のやり取りだけで進む。コードを読むのではなく、「怪しい所を教えて」「直して」とAIに投げるのが、非エンジニアの確認スタイルだ。

Q. /security-review を通せば、もう安全と考えていい?

「これで完璧」ではない。 機械的な弱点の多くは拾えるが、すべてを保証するものではない。お金・個人情報が絡む本番公開では、それに加えて「本番のコピーで試す」「詳しい人に見てもらう」を重ねるのが安全。あくまで確認の一段目と考える。

Q. AIが「完成しました」「問題ありません」と言ったら信じていい?

言葉は鵜呑みにしない。 AIは自信たっぷりに間違えることがある。「問題ない」と言われても、実際に変な使い方で触る(確認1)と壊れることは珍しくない。言葉ではなく、触った結果と点検コマンドの出力で判断する。

Q. 確認していたら、直すたびに別の所が壊れる。どうすれば?

小分けに戻る。 一度に多くを直そうとすると連鎖的に壊れやすい。/rewind で一度戻し、「◯◯だけ直して。他は変えないで」と1つずつ頼む。変更が小さいほど、原因も確認もはっきりする。

Q. どこまで確認したら「公開していい」と言える?

目安は3つ。「変な使い方で触っても壊れない」「秘密情報がコードに残っていない」「/security-review の指摘に対処済み」。この3点がそろえば、個人の小さなサイトなら公開してよいライン。お金・個人情報が絡むなら、さらに慎重に。

Q. Claude Code 以外のツールでも同じ確認はできる?

考え方はどのツールでも使える。 /review のような専用コマンドはツールごとに有無が違うが、「頼んでないことをした?」「秘密情報はむき出しじゃない?」「危ない所を初心者向けに説明して」という質問は、どのAIツールにもそのまま投げられる。


まとめ

  • 「動いた=OK」ではない。 見た目が完成でも、見えない所に落とし穴が残ることがある。
  • 信用していい所(見た目・文言)と、疑う所(データ・お金・公開・秘密情報)を切り分ける。
  • コードを読めなくても、4つの確認(触る・頼んでないこと・秘密情報・AIに説明させる)はできる。
  • Claude Code の /review/security-review/rewind で、AIにAIを点検・巻き戻しさせる。
  • 迷ったら**「本番を触らない・公開しない」側**に倒す。それだけで大事故はほぼ防げる。
💡

次のステップ

確認して直す流れをもっと上達させたいなら、次は AIと一緒にデバッグする へ。エラーが出ても慌てず、AIに自分で直させる指示の型が身につく。作る前の設計で事故を減らしたいなら プランモードの使い方 が先だ。


出典:AIが書いたコードの脆弱性割合・攻撃パターンに関する2026年の報告は Is AI-Generated Code Safe? The 2026 Data、Claude Code のセキュリティレビュー機能は Anthropic公式ヘルプ を参照(2026年7月時点)。

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