Vibe Code Lab
Claude Codeサブエージェントの使い方【2026】
ツール 約12分で読めます

本ページにはプロモーション(広告)が含まれています

Claude Codeサブエージェントの使い方【2026】

「ファイルを全部見て」と頼んだら会話が一気に長くなり、そのあとClaudeが最初の指示を忘れた。vibe coding をしていると必ず一度は起きる。

サブエージェントは、この「会話が膨れる」問題を正面から解く機能だ。しかも自分で作らなくても、今日から使える。ここでは、非エンジニアが実際の制作でどう使うかに絞ってまとめる。

サブエージェントは「別の部屋で調べてくる分身」

Claudeが自分の代わりに別の会話を立ち上げ、そこで作業させて、結果の要約だけを持ち帰らせる仕組み。

前提として、AIには「一度に覚えていられる量」(コンテキスト=文脈の作業机だと思えばいい)がある。ファイルの中身、検索結果、エラーログ。読ませたものは全部この机の上に積まれ、いっぱいになると古いものから押し出される。「さっき言ったのに」が起きるのはこれが理由だ。

サブエージェントは、その散らかる作業を別の机でやらせる。

普通に頼んだときサブエージェントに頼んだとき
作業場所あなたとの会話の中独立した別の会話
机に残るもの読んだファイル全部・ログ全部結果の要約だけ
会話の寿命短くなる伸びる
向く仕事相談しながら少しずつ直す調べる・試す・まとめる

要は「散らかる仕事は外注する」。作ったものを会話しながら育てるプランモードの使い方とは、役割が逆だと考えると分かりやすい。

まず使うのは、最初から入っている3つ

自分でサブエージェントを作る必要はない。Claude Codeには最初から数種類が入っていて、Claudeが状況に応じて勝手に使い分ける。

ℹ️

この3つを知っていれば足りる

公式ドキュメントに載っている組み込みのサブエージェントのうち、制作中に名前を見かけるのはほぼこの3つ。残りはステータスライン設定などの裏方で、意識して呼ぶ必要はない。

名前何をする係かできること
Explore探す・読む専門読み取り専用。ファイルの書き換えはできない設定になっている
Plan作る前の下調べ係プランモード中に呼ばれる。これも読み取り専用
general-purpose何でも屋調べたうえで手も動かす。使える道具に制限なし

Explore と Plan は「CLAUDE.md を読まない」

この2つだけは、あなたが書いたプロジェクトのルール(CLAUDE.md)を読み込まない。速く安く動かすための割り切りだ。

つまり「日本語で書いて」「vendorフォルダは触らないで」といったCLAUDE.mdに書いたルールは、Explore と Plan には届かない。届かせたいときは、その場の頼み方に書き足す。

サブエージェントで調べて。ただし node_modules フォルダの中は見なくていい

結果を受け取るあなたの側のClaudeはCLAUDE.mdを読んでいるので、ほとんどの場合これで困らない。困るのは「見てほしくない場所」がある時だけだと覚えておけばいい。

呼び出し方は3段階ある

「サブエージェントで〜して」と日本語で言うだけ。これが基本で、9割はこれで足りる。

頼み方書き方確実さ
① 日本語で名指し「サブエージェントを使って、この画面がどのファイルで作られているか調べて」Claudeが判断する(だいたい使ってくれる)
② @メンション入力欄で @ を打つと候補が出るので、使いたいものを選ぶそのサブエージェントが必ず動く
③ セッションごと固定CLI で claude --agent 名前 を付けて起動、または設定ファイルで指定会話全体がその役に固定される

③は普段は不要。まずは①、思い通りに動かない時だけ②に上げる、で十分だ。指示の書き方そのものはAIへの指示の出し方と同じで、範囲と成果物を先に言うのが効く。

サブエージェントで、このサイトの中で「送信ボタン」が定義されている場所を全部探して。
見つけたファイル名と行番号の一覧だけ返して。直さなくていい。

「一覧だけ返して」「直さなくていい」の2行が効く。サブエージェントは要約を持ち帰る仕組みなので、何を持ち帰らせるかを指定すると精度が上がる。

動いているサブエージェントはどこで見るか(アプリとCLIで違う)

アプリなら Views メニューの「tasks」ペイン、CLIなら /tasks コマンド。

自分がどちらを使っているか分からない人向けの見分け方:ウィンドウにチャットやファイルのパネルが並んでいるならデスクトップアプリ、黒い背景に文字だけならCLI(ターミナルで動かすコマンド版)だ。

使っている画面見る場所・操作
デスクトップアプリ(Code タブ)セッションツールバーの Views メニュー → tasks ペインを開く。サブエージェント・バックグラウンドのコマンドが一覧になる。行をクリックすると subagent ペインに中身が出て、そこから停止もできる
CLI(ターミナル)/tasks で一覧を表示。ここから停止もできる

実行中の作業を裏に回したいときは Ctrl+B を押す。

ℹ️

2026年の既定は「裏で動く」

Claude Code v2.1.198 以降、サブエージェントは既定でバックグラウンド(裏)で動く。結果がすぐ必要な時だけ手前で動く。だから「頼んだのに何も返ってこない」ように見えても、たいてい裏で走っている。上の一覧で確認するのが早い。

実制作でこう使う:非エンジニアの4つの型

「調べる」「並べる」「つなぐ」「見てもらう」。この4つに当てはまったらサブエージェント、と覚える。

型①

出力が多い作業を外に出す(隔離)

テストの実行、大量のログ、長いドキュメントの読み込み。全部読ませると会話が一気に埋まる。「サブエージェントでテストを走らせて、落ちたものだけ理由付きで教えて」と頼めば、机に載るのは結果だけになる。

いちばん効く
型②

独立した調べ物を同時に走らせる(並列)

「ログイン画面・問い合わせフォーム・料金表の3つを、別々のサブエージェントで並行して調べて」。互いに関係のない調査なら同時に進む。関係がある(Aの結果でBが変わる)調べ物には向かない。

時間が縮む
型③

工程をつなぐ(チェーン)

「まずレビュー役のサブエージェントで問題点を洗い出して、そのあと直す係に渡して」。1回の会話で見つける役と直す役を分けると、指摘が甘くならない。

品質が上がる
型④

まっさらな目で見てもらう(客観レビュー)

サブエージェントはあなたとの会話を見ていない。だから「さっきこう決めたから」という流れに引きずられない。公開前のチェックは、この“何も知らない相手”に見せるのが効く。

公開前に

型④は特に、AIが書いたコードの確認ポイントと組み合わせると強い。同じ会話の中で「これで大丈夫?」と聞くと、Claudeは自分の作ったものを甘く見がちだからだ。

使わないほうがいい場面

やりとりしながら少しずつ直す作業には向かない。ここを間違えると、かえって遅くなる。

場面なぜ向かないか
相談しながら形にしていくサブエージェントは会話の流れを見ていない。毎回ゼロから説明が要る
1行だけ直す、色を変える立ち上げる手間のほうが大きい
前の結果を受けて次を決める作業順番に依存する仕事は、そのまま会話で進めたほうが速い
複数の担当が同じファイルを触る書き換えがぶつかる。書き換え役は1つに絞る
会話の中身についてのちょっとした質問/btw の側面チャットのほうが軽い(会話は見えるが道具は使えず、答えは履歴に残らない)
⚠️

タダではない

サブエージェントは1つずつが自分の机(コンテキスト)を持つ。公式ドキュメントも「詳細な結果を返すサブエージェントをたくさん走らせると、結局あなたの会話の文脈を大きく消費する」と注意している。同時に何本も立てるより、2〜3本を狙って使うほうが結果は良い。なお1つのセッションで動かせる本数には上限があり、既定では合計200本・同時20本まで。普通の制作で当たる数字ではないが、暴走の歯止めとして入っている。

自分専用を作る:2026年の正しい作り方

「Claudeに作らせる」が正解。設定画面を探しても見つからない。

⚠️

古い記事の手順は通用しない

以前は /agents コマンドが対話式の作成ウィザードを開いたが、v2.1.198 でこのウィザードは廃止された。今 /agents を実行すると「Claudeに頼むか、.claude/agents/ を直接編集して」という案内が出るだけだ。ネット上の解説には旧ウィザード前提のものが残っているので注意。

作り方は、日本語でお願いするだけでいい。

公開前チェック用のサブエージェントを ~/.claude/agents/ に作って。
文章の誤字と、リンク切れと、スマホで崩れそうな箇所を指摘するだけ。
ファイルは書き換えさせないで。

Claudeが設定ファイルを1枚書いてくれる。中身はこんな形になる。読者が写経するものではなく、出てきたものを確認するためのポイントとして見ておけばいい。

---
name: pre-publish-check
description: 公開前に誤字・リンク切れ・表示崩れを指摘する。書き換えはしない。
tools: Read, Grep, Glob
model: sonnet
---

あなたは公開前チェック担当です。指摘だけを箇条書きで返してください。

確認すべきは3点だけ。

  1. name / description … この2つだけが必須。descriptionは「いつ使うか」を書く欄で、ここが曖昧だとClaudeが呼んでくれない。
  2. tools … 書き換えさせたくないなら Read などの読む道具だけになっているか。省略すると全部使える状態になる。
  3. 置き場所 … ~/.claude/agents/ なら全プロジェクトで使える。.claude/agents/(プロジェクトの中)ならそのプロジェクト限定。

つまずきポイント3つ

「作ったのに呼ばれない」の原因はだいたいこの3つ。

  • フォルダを新しく作った直後は再起動が要る。~/.claude/agents/ がセッション開始時に存在しなかった場合、その回では認識されない。既にあるフォルダにファイルを足した場合は数秒で反映される。
  • descriptionが弱い。「コードを見る」では呼ばれない。「〇〇のときに使う」と書く。それでも呼ばれなければ @ で名指しする。
  • 結果を待たずに次を頼んでいる。裏で動いている間に別の指示を出すと、話が混ざる。一覧で終わったのを確認してから次へ。

なお、うまくいかない時にエラー文をそのまま貼って直させる進め方はAIとデバッグする方法と同じでいい。作業が途中で止まった場合も「さっきの調査を続けて」と頼めば、同じ担当が記憶を持ったまま再開できる(ただし Explore と Plan は1回きりの係で、再開はできない。続きが必要な調べ物は general-purpose か自作のものに任せる)。

よくある質問

サブエージェントとスキルは何が違いますか?

サブエージェントは別の会話で動き、要約だけ返す。スキルはあなたとの会話の中で動く再利用可能な手順書だ。「文脈を汚したくない」ならサブエージェント、「毎回同じ手順を呼び出したい」ならスキル、と分けるといい。

無料プランでも使えますか?

サブエージェント自体はClaude Codeの機能で、プラン別の可否は公式の料金ページで確認してほしい(本記事では金額・プラン条件までは未確認)。ただし使えば使うほどトークンを消費するのは確かなので、上限が気になるうちは1〜2本に絞るのが安全だ。

何本まで同時に動かせますか?

既定では、1セッションあたり合計200本まで、同時に走らせられるのは20本まで。どちらも設定で変更できるが、非エンジニアの制作でこの数字に当たることはまずない。

サブエージェントが勝手に動くのを止められますか?

止められる。設定でサブエージェント機能そのものを拒否することもできるし、特定の種類だけを外すこともできる。ただし Explore が動かないと、Claudeが自分でファイルを全部読むことになり、むしろ会話が早く埋まる。基本はオンのままでいい。

途中で止めたいときは?

アプリならtasksペインの該当行から停止、CLIなら /tasks の一覧から止める。裏で走っているものは、放っておいても終われば結果が返ってくる。

使ったほうがいいのはどんな時か、一言で言うと?

「読ませるものが多い」と感じた瞬間。ファイルを10個以上見せる、ログを丸ごと渡す、3つ以上を別々に調べる。このどれかに当てはまったら、サブエージェントに回す合図だ。

次に読む

他のカテゴリの記事